荻江節

荻江節 荻江節は江戸時代に生まれた三味線音楽です。一口に三味線と言っても多くの形状や演奏方法があり、音色、演奏方法、表現方法も様々です。
それに応じて独自の味わいを奏で数々の三味線音楽が誕生しました。
主に長唄、清元節、常磐津節、義太夫節、小唄、端唄他などジャンルがありその一つに荻江節があります。

1760年頃、荻江露友という長唄の唄方がいました。その荻江露友は歌舞伎の立唄(一番の唄い手)を勤めとても美声で活躍していました。
しかし荻江露友は歌舞伎の舞台から離れる様になり大名屋敷、吉原に活動の場を移しました。
‘なぜ、名手であった荻江露友が歌舞伎の舞台から離れてしまったのか??’
それは一説によると、とても美声だったが声量が少なく大きな劇場には向いていなかった。といわれています。
そこで荻江露友は、劇場とお座敷では広さが違うため長唄の派手で華やかな曲調をお座敷向けに変えていきました。
そして座敷芸らしい抑制と繊細さ、また遊里にふさわしい粋で洒落た味わいを持つ新しい曲風が生まれました。
当初は荻江風の長唄と呼ばれ、曲風も大事に受け継がれ、又荻江露友という名も継承されています。
その後、四世荻江露友(明治)の頃、一つのジャンルとして確立し荻江節となりました。
家紋